つばさと風

ドイツ

『船上オペラを観劇し感激!』 テノール歌手 澤武紀行さんを訪ねて

                      木谷 健一(木谷綜合学園園長)

私たち夫婦は、以前から射水市立町出身のテノール歌手 澤武紀行さんが現在ドイツ北部シュトラルズント市にある州立劇場の専属として活躍中であり、かの地で澤武さんが出演する世界でもめずらしい船上オペラを「必ず観劇に行くから」と彼と約束していました。タイミングよく澤武紀行後援会の理事長・東保 力ご夫妻が、分家射水市長の親書を持ってシュトラルズント市に行かれると聞き、去る7月6日から11日の5泊6日でベルリンとシュトラルズントへ同行させて頂きました。

私たちは、78日に歴史地区として世界遺産にも登録されている街、シュトラルズントに着いたときには、先ずこの素晴らしい趣のある街並みに歴史の深さを感じさせられました。私たちは、その晩に船上オペラを観劇しました。舞台は船を2艘連結した特設舞台で行われ、客席も10段ぐらの特設桟敷席になっています。今年は『ホフマン物語』が上演(6月下旬〜8月中旬 約20回公演)されました。まだ日中のように明るい午後8時30分に開演、途中10時過ぎの日没となると海を背景にした舞台の色彩の移り変わり、この光影はめったに見れない素晴らしいものでした。澤武さんは4人の召使い役の4役もこなし、大活躍で何度も何度もカーテンコールがありました。

翌、9日シュトラルズンド市公式歓迎レセプションが市庁舎で開かれ、ツィマー市長はじめ各政党の議員、文化人が多数出席されました。東保理事長よりシュトラルズンド市長に分家市長の親書が手渡され、また、マスコミの方々も交え、インタビーもあり親善交流を深めました。午後からは、市長も同行されての『ゴミ処理施設』『心身障害者支援施設』を視察訪問し、東保さんは実にこまめに要所、要所をビデオ撮りし、色々と質問、メモを取り、仮称新湊大橋のような高架橋の大橋が建設中、帆船海王丸のような帆船が係留され、内川とよく似た運河があり何かと射水市と類似したこのシュトラルズンド市から何かを学び取ろうと一生懸命話を聞いて居られました。シュトラルズンドに滞在中は何度もホームパーティに招待され、心のこもった温かいもてなしを受けました。

澤武さんは現地の皆さんに好かれ、親しまれ大変人気があります。人脈のひろさにも驚かされました。これも本人の人柄が良いからだと思います。こんなに遠い見知らぬ地に乗り込んでここまで、良くやったなぁと思います。色々苦労があったと思いますがそれを乗り越えて活躍する姿を見て感激で一杯でした・・・。国・言葉を超えてお互いが通じ合えた素晴らしい出会いの旅でした。






























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船上舞台(2艘連結) 船底にオーケストラを配置して演奏